
七五三は子どもの成長をお祝いする大切な行事であり、岡山県には数多くの神社があるので選び方がわからない方は多いでしょう。子どもと一緒に参拝をするときのマナーも知っておきたいですよね。
そこで本記事では、岡山県で七五三がおすすめの神社7選を紹介します。神社の選び方や参拝の作法についても解説するので、今年子どもの七五三を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
七五三をお祝いするタイミングはいつがベスト?

七五三のお祝いをするタイミングは本来であれば11月15日ですが、子どもや家族の都合に合わせても問題はありません。一般的には10月~12月の上旬にかけて、神社の参拝をおこないます。
神社の御祈祷の受付も10月~11月を設定しているところが多いため、参拝するところを決めたら必ず受付期間を確認しましょう。なお、七五三のお祝いの際には、六曜の縁起の良い日である「大安」や「先勝」を選ぶケースも多いです。
とくに大安は、六曜のなかでももっとも吉とされる日であり、どの時間帯におこなっても問題がないためお祝い事には最適です。2025年10月の大安は1日、7日、13日、19日、23日、29日です。11月は4日、10日、16日、21日、27日のため、土日を狙う場合は早めの予約をおすすめします。
岡山市で七五三におすすめの神社7選

岡山県で七五三におすすめの神社7選を紹介します。それぞれの特徴を紹介するので、ぜひ七五三の神社選びの際の参考にしてみてください。
なお、ここで紹介する御祈祷の時間や初穂料は、執筆当時の情報(2025年1月)となります。予約を取る際にご自身で一度確認することをおすすめします。
1.宗忠神社

岡山県の宗忠神社(むねただじんじゃ)では、年間を通じて七五三詣の受付をおこなっています。11月を中心に予約が取りにくくなるため、参拝を検討している方は早めの予約をおすすめします。
なお、ご祈念受付時間は9:00~16:00であり、ご祈念料は5,000円、10,000円、20,000円です。千歳飴袋も1,000円で社務所受付にて販売しているので、あわせて確認をしてみてください。
2.吉備津神社

岡山県の吉備津神社(きびつじんじゃ)は桃太郎のお話のもととも言われている、温羅退治のお話が伝わっています。七五三の御祈祷は11月中の受付となり、子ども1人ずつの申し込みが必要となる点に気をつけましょう。
御初穂料は御祈祷1件につき3,000円以上です。受付時間は9:00~14:30となるため、早めの申し込みをおすすめします。公式サイトでは360度パノラマ動画を利用したバーチャル体験が可能です。事前に神社の雰囲気を知っておきたい方はぜひチェックをしてみてください。
3.吉備津彦神社

岡山県の吉備津彦神社(きびつひこじんじゃ)は桃太郎のモデルとなった吉備津彦命(きびつひこのみこと)を祭る神社であり、本殿は県指定の重要文化財に指定されています。七五三の御祈祷受付は予約不要で9:00~16:00のあいだにおこなわれます。
七五三時期は130席用意していますが、事前予約も可能なためできる限り予約をしたほうがよいでしょう。初穂料は5,000円、8,000円、10,000円、20,000円、30,000円以上となっており、10,000円以上の場合は招福太鼓の奉納があります。
4.岡山神社

岡山神社(おかやまじんじゃ)は岡山市の総鎮守であり、延命長寿や商売繁盛、社運隆昌、交通安全、縁結びの神として古来から霊験あらたかです。860年に創建され、かつては岡山城本丸に鎮座していた歴史ある神社として人気があります。
御祈祷受付時間は9:00~16:00となっており、初穂料は7,000円、10,000円、20,000円、30,000円です。
5.岡山縣護國神社

岡山縣護國神社(おかやまけんごこくじんじゃ)は岡山県出身または、関係のある明治維新以降の国難に於いて亡くなられた英霊をお祀りしています。七五三の御祈祷は予約不要で、9:00~16:00のあいだで随時受付をしています。
しかし、日によってはほかの神事などで待つこともあるため、事前に問い合わせをすることをおすすめします。御祈祷料は1人5,000円、兄弟姉妹2人の場合は8,000円、3人の場合は10,000円です。
6.沖田神社

岡山県の沖田神社(おきたじんじゃ)は備前国藩主池田綱政の時代に、新しく開拓された沖新田の産土神として建立されました。1年を通じて祈願は毎日執行しており、予約なしで受付可能です。
受付は9:00~15:30となっているため、七五三で混雑が予想される期間は事前に問い合わせをすることをおすすめします。
7.藤田神社

岡山県の藤田神社(ふじたじんじゃ)は伊勢神宮・出雲大社の両神を祀っています。春季大祭や夏祭りなどの数多くの祭典行事があり、人々の笑顔をつないでいます。境内の満ち溢れたエネルギーにより大きく育っている、樹齢約100年のイチョウは見ものです。
七五三の御祈祷は平日9:00~15:00、土日祝日は9:00~16:00まで受付をしていますが、事前に電話での確認をお願いしています。
七五三詣をする神社の選び方

七五三詣をする神社の選び方のポイントを4つ見ていきましょう。
思い出のある神社を選ぶ
お宮参りに訪れた神社やパパやママが七五三のお参りをした神社など、思い出のある神社を選びましょう。ご家族とゆかりのある神社を参拝先にすることで、神社の情報収集の手間が省けます。
地元の神様を祀っている神社を選ぶ
七五三は一般的に、その土地の神様を祀っている神社で参拝をします。そのため、自宅や祖父母の自宅近くの神社を参拝先として選ぶ家庭も多くあります。
七五三は着物を着てお参りをするため、自宅近くであれば子どもの負担も減らせるでしょう。
アクセスしやすい神社を選ぶ
自宅や祖父母の家の近くや駅、バス停の近く、駐車場が完備されている神社であれば小さい子どもも安心して参拝ができます。ただし、七五三シーズンの神社は非常に混みあうため、普段行きなれている神社でも念のため下調べをしておいたほうが安心です。
子どもの体調や家族の都合に応じて、御祈祷をしてもらうかどうかを決めるとよいでしょう。
写真撮影が許可されている神社を選ぶ
七五三の参拝で写真撮影をしたい場合は、撮影が許可されている神社を選ぶ必要があります。神社によっては撮影禁止の場合や、事前に撮影許可を得る必要があるため気を付けてください。
撮影を許可している神社でも、撮影ルールを設けていたり撮影場所が限られていたりすることが多いため、事前に確認をしておくことでトラブルを防げます。また、大前提として神社の参拝マナーを守ることが大切です。
撮影が許可されている神社でもほかの参拝客の迷惑にならないよう撮影をしましょう。
駐車場や鳥居から拝殿までの距離が短い神社を選ぶ
小さい子どもが参拝や御祈祷をする場合は、移動時間をなるべく短くするのもポイントです。駐車場や鳥居から拝殿までの距離が短く、歩きやすい神社であれば子どもも疲れにくくてよいでしょう。
七五三で神社にお参りをする流れと参拝の作法

七五三で神社にお参りをする流れと、参拝の作法について知っておきましょう。正しくマナーを理解して、当日は子どもにしっかりと教えてあげられるとよいですね。
お参りの流れ
七五三のお参りの流れは主に次のとおりです。
- 参拝先の神社を決める
- 初穂料を用意する
- 神社に参拝する
- 社務所または授与所で申し込みをする
- 初穂料を納める
- 待合室で待機する
- 拝殿へ移動する
- 神主が祝詞を奏上する
- 玉串を奉納する
- 神主様に全員で一礼する
- 参拝をする
- 写真撮影をする
参拝先の神社によっては七五三の御祈祷の予約が必要な場合があります。
また、神社によって初穂料が3,000円~、5,000円~と異なるため、あわせてチェックをしておくとよいでしょう。参拝後に写真撮影をする方は、神社に撮影許可をとっておくのも忘れないでください。
参拝の作法
神社での参拝は「二拝・二拍手・一拝の作法」でおこないます。子どもと一緒に正しく実践できるように、しっかりと作法をチェックしておきましょう。
- 一礼をしてから鳥居をくぐる
- 手水舎で心身を清める
- 神殿の前で一礼し、お賽銭を入れ、鈴を鳴らす
- 二礼二拍手一礼で参拝する
参道の真ん中は神様が通るところなので、端を歩くようにしてください。また、鳥居は敷居を踏まないようにまたいで境内に入りましょう。
慣れない草履だと子どもも転んでしまう可能性があります。神社のなかでのみ草履を履くようにし、履きなれた靴も用意しておくと安心です。合わせて、参拝が終わったら着替えができるように用意しておくのもよいでしょう。
初穂料とは
初穂料は神社やお寺で神様に供える、また御祈祷のお礼として渡すお金です。おめでたい御祈祷の際に使用されることから、慶初穂料とも言われます。ご祝儀袋に入れて渡すのが丁寧ですが、無い場合は白い封筒でも代用が可能です。
お札の向きを揃えて人物が上を向くように入れ、新札でなくともできる限りきれいなお札を用意しましょう。より丁寧な印象を与えるためにも、ふくさなどに包んでおきましょう。
七五三の由来と起源とされる3つの儀式とは

七五三の由来と起源とされる3つの儀式について解説します。
髪置(かみおき)の義
髪置(かみおき)の義とは3歳の子どものすこやかな成長を願う儀式であり、平安時代から続く伝統行事です。髪置(かみおき)の義は「櫛置き」「髪立て」とも呼ばれます。
当時の3歳までの子どもは病気の予防や清潔を保つために、髪を剃っていました。3歳になると赤ちゃんから子どもに成長をしたとして、男の子は髪を結うために伸ばし、女の子は髪をきれいに伸ばすために整えます。
袴着(はかまぎ)の儀
袴着(はかまぎ)の儀は、5歳の男の子が初めて正装である袴を着る儀式です。平安時代は貴族のあいだでおこなわれていた儀式でしたが、時代を経て武家や庶民のあいだでも執り行われるようになりました。
男の子が立派な少年として社会に仲間入りをするという、大切なイベントです。現代では11月15日に神社へ参拝をし、子どもの成長と健康に感謝するとともに、今後の成長を祈願する儀礼となっています。
帯解(おびとき)の儀
帯解(おびとき)の儀は、7歳の女の子が初めて帯を締めて着物を着る儀式です。女の子が大人と同じように扱われることを意味しており、成長を記念する大切なイベントです。
当初は主に皇室や公家、武家で執り行われていましたが、明治に入り一般庶民にも広まるようになりました。7歳で着物の付紐を取り、帯を着用することから「紐落としの儀」とも呼ばれます。
岡山県の七五三ができる神社に関するよくある質問

最後に、岡山県の七五三ができる神社に関するよくある質問に回答します。
岡山県で七五三が有名な神社はどこですか?
吉備津神社の本殿と拝殿は日本で唯一の建築様式である「比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)」で造られており、国宝に指定されています。
また、七五三は県下随一の人出で賑わうことでも知られている人気のある神社です。
七五三の神社は予約不要ですか?
予約の有無は神社の公式サイトをチェックしましょう。予約が必要な場合は事前に電話や公式サイトから予約をおこなってください。
予約不要な場合も、神社に足を運び受付で「七五三の御祈祷をお願いしたい」と伝えてください。参拝のみであれば、ご都合の良い日に神社へいきましょう。
七五三で神社が混む時期はいつですか?
七五三で神社が混む時期は10月中旬~12月初旬にかけてですが、そのなかでも11月はとくに混むでしょう。
11月15日とその前後は御祈祷や記念写真の撮影で写真スタジオも混雑するため、写真撮影を検討している方は早めの予約をおすすめします。
吉備津神社の入場料はいくらですか?
吉備津神社の境内は無料で参拝できます。御祈祷を希望する場合の初穂料は1件あたり3,000円以上が目安です。学業守り、桃守り、災難除守りなどの授与品の初穂料は800円です。
まとめ
岡山県には七五三でおすすめの神社が数多くあります。ぜひ、公式サイトをチェックして興味がある神社をチェックしてみてください。七五三のお祝いは11月15日がベストなタイミングですが、家族や子どもの都合に合わせてずらしても問題はありません。
六曜の大安や先勝を選ぶケースが多いとされているため、カレンダーをチェックして予定を立てるのもおすすめです。
ロケーションスタジオグッドでは、七五三のロケーション撮影も承っています。子どものすこやかな成長をお祝いする大切な思い出を、ぜひプロの写真で残してみてはいかがでしょうか。ぜひ、興味がある方はお気軽に問い合わせをしてみてください。